和紙は、こうぞの木の“皮”からつくられます。
こうぞの原木が和紙になる量は、わずか4%ほど。皮を剥いたこうぞの芯は、昔は燃料として使われていましたが、現在は特に使い道がなく廃棄されています。
小川地方では、このこうぞの芯のことを「かずから棒」と呼んでいます。
約1300年の歴史を誇る小川和紙ですが、現在は需要の減少にともない原料の産地が縮小し、伝統が途絶えてしまう危機を迎えています。かずから棒に新たな価値を持たせることが、減少するこうぞの生産を支え、小川和紙の伝統を守ることにつながると考えています。